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1919年ドイツのワイマールで設立されたバウハウス。
後のデザイン界に影響を与えた、この美術学校のDNAは、旧西ドイツの
ひなびた片田舎に工房を構えるテクタ社に受け継がれている。
アクセル・ブロッホイザー、旧東ドイツ出身。
「バウハウス」が生み出したデザイン思想を家具の分野で現代の我々に正確に伝承する数少ないメーカー、ドイツ・テクタ社を哲学的に経営する人物。
26歳のある日、彼はバウハウス時代にペーター・ケラーがデザインした「カンディンスキーのゆりかご」と呼ばれるスケッチと出会う。
その時の衝撃。プロッホイザー青年は心からバウハウスデザインの奥深さに魅了され、強烈にそれらの作品を作ってみたいと言う衝動に駆られたという。
ただし、社会主義体制下の当時の東ドイツ政府は、バウハウスの思想を危険な個人主義と判断しており、間もなくブロッホイザー親子は弾圧を加えられる。ついには社員300名の父が経営する工場まで没収された為、72年トランク一つで父親とともに西側に亡命を決行。苦難の末、ローエンホルデというドイツ中部の田舎町に辿り着き、念願のバウハウスの家具を製作するに至る。
生涯を掛けてバウハウスを求め続けるブロッホイザー氏の会話には、「アート(芸術)とテクニック(技術)の融合」という言葉が幾度と無く出てくるが、それこそがまさにバウハウスのデザイン教育の原点であり、造形哲学なのだ。
彼の人生を変えた「カンディンスキーのゆりかご」はブロッホイザー氏によって復刻され今もテクタ社のカタログのトップページに掲載されている。
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